生ごみゼロの
コンポスト生活

今回のテーマは「コンポスト」。

コンポストとは堆肥(たいひ)という意味で、生ごみや落ち葉、枯れ草などの有機物を土に還すワンダフルなライフスタイルです。

ポイントを押さえれば清潔必須なキッチンでも取り組めますし臭いや虫の発生もありません。

生ごみがゼロになる暮らしは想像の何倍も心地よいものです。

燃えるごみの日まで生ごみを保管する必要もないですし、重たいごみ袋をごみ捨て場まで運ぶ必要もありません。

初めて聞いた!という方もぜひ読んでみてください。

ゴミが資源に

まずはコンポストとはどういうものか、ざっくりとイメージをつかみましょう。

前述しましたが、コンポストとは「たいひ」のことを指します。

簡単に言いますと、

生命由来のもの(いわゆる有機物)を微生物の働きで分解・発酵させて土にしたもの

です。

生ゴミや、家庭菜園で出た野菜残渣をコンポストに投入

一般家庭では、生ごみや落ち葉、枯れ草などを分解させてコンポストにします。出来あがって完熟した堆肥は野菜などの植物を育てるのに使うことが出来ます。

家庭菜園をしている人は、自家製の肥料を手に入れることが出来て一石二鳥ですね。

コンポストは、今まで「ゴミ」として苦労して捨てていたものが資源になるというステキな取り組みです。生ごみのない生活を想像してみましょう。

◯燃えるごみの日まで匂わないように慎重に保管する、、。
◯ごみの日になったら重たいごみ袋をごみ捨て場まで運ぶ、、。
◯それを一生繰り返していく
、、。

この生活がなくなる。

実は家庭ごみの4割近くは生ごみで、生ごみは水分を含むのでとても重たいんです。

私たちも大変ですし、ゴミ収集の作業員の方も大変ですよね。

生ごみは水分によって重たいうえにベチョベチョなので、焼却施設で燃やす際にはより多くの化石燃料が必要になります。

つまり、生ごみがなくなることで私たちの生活は楽になり、気候変動に対してのアクションにもなります。

私としてはコンポストを始めたことで精神的にとても心地よい暮らしになりました。オススメできるライフスタイルです。

菌と発酵

コンポストで必須なのが、「菌」の存在。

コンポストの魅力は、日常の暮らしの中で「目に見えない世界」とつながることです。

私たちすべての命は、炭素つまり有機物の循環の中で育まれています。

有機物の分解の役割を担ってくれているのが、菌たち。

「菌」と聞くとなんとなくハードルが上がる気がした人もいるかもしれませんが、安心してください。

菌は目に見えないだけで私たちの身近に驚くべきくらいの数が存在しています。私たち人間の皮膚や腸内にもたくさんいますし、そのへんの土の中にもたくさんいます。

コンポストを始めて気づくことは、私たちの暮らしはたくさんの生命の中で支えられているということ。

菌が生ごみを分解する過程を発酵と呼びますが、発酵の仕組みは私たち日本人が大好きな「発酵食」と基本的に同じです。決して難しいことではありません。

ライフスタイルに合わせてやり方を選ぼう

コンポストにはいろんなやり方がありますので、自分のライフスタイルにあった方法を選びましょう。我が家で活躍するコンポストを簡単にご紹介します

ボカシコンポスト

ボカシコンポストは、蓋で密閉するタイプのやり方です。

我が家ではキッチンの隅に置いて、生ゴミが出たらすぐにボカシコンポストに放り込みます。

キッチンに置けることのメリットは、「圧倒的に楽できること」です。

以前は裏庭に設置したコンポストのみで頑張っていたのですが、生ごみを毎回裏庭に持っていく作業が意外と大変。

キッチンに置いておけばその場でコンポスト化できるので本当にストレスフリーになります。

生ゴミと市販の菌床を交互に投入していく

中蓋と外蓋のダブルで密閉して保管するため、我が家では臭いも虫も発生したことはありません。 

 このコンポストのおかげで私たちのQOLはグーンと上がりました。

うまく分解出来ていると漬物ような甘酸っぱい香りがします。

屋外コンポスト

自作の木製コンポスト。下部に扉をつけて、完熟に近い下の土から順に取り出せるようにしている。

こちらは我が家で制作した一般的な仕組みのコンポストです。枠と蓋があればどんな素材でもコンポストになります。

木材を加工してもいいですしプラスチックでもダンボールでもオッケーです。

屋外の場合は食卓で出る生ごみだけでなく

枯れ草や落ち葉
家庭菜園で出た野菜残渣

などもポイポイ放り込んでいます。


特に、家庭菜園をしている場合は近くにコンポストがあるととても便利です。

分解したいもの(生ごみや雑草)と土を交互に入れて、たまにかき混ぜて空気を入れてあげればオッケーです。

ちなみにキッチンのボカシコンポストで「半熟させた生ごみ」は、屋外コンポストに投入してあげるとグッドです。

一ヶ月ほど熟成させたボカシコンポストを、屋外コンポストに投入。
ボカシが菌床となって、分解・発酵が加速します。

だんだん楽しくなっていく

ざっくりとご紹介しましたが、コンポストは学べば学ぶほど奥が深くなります。

【好気性発酵】や【嫌気性発酵】などは発酵方法が違いますし、分解できるものも違います。

また、発酵と腐敗(ふはい)は紙一重でありまして、やり方を大きく間違えると虫と臭いが大発生して地獄絵図になることもあります。笑

ですが、きちんとポイントを押さえたらこんなことにはならないので、そんなに心配しなくても大丈夫!

詳しく知りたい方は私たちが運営するハンドレッドアカデミーのウェブセミナーにて一緒に学んでいきましょう(*^^*)